県内農林水産業の振興に貢献した団体や個人を顕彰する「第25回愛媛農林水産賞」の贈呈式が1日、松山市大手町1丁目の愛媛新聞社であり、優秀賞、奨励賞の各1団体と技術開発賞1個人を表彰した。
 愛媛の1次産業の振興を図ろうと、愛媛新聞社が1992年から毎年実施している。
 今年の優秀賞はJA周桑玉ねぎ部会(西条市、戸田博明部会長)、奨励賞は松山市青年農業者連絡協議会(松山市、坂本和久会長)、技術開発賞は愛媛大農学部教授の菅原卓也氏(50)=松山市桑原2丁目。特別賞は該当者がなかった。
 式には行政や農林水産団体関係者ら約80人が出席。選考委員長の土居英雄愛媛新聞社長が受賞者に賞状を手渡し、「卓越したアイデアとたゆまぬ努力で大きな足跡を残し、未来への道しるべを示した」とたたえた。
 受賞者代表でJA周桑玉ねぎ部会の戸田部会長が「安心して暮らせる豊かな地域社会づくりや生産基盤を継承する取り組みを全力で行い、愛媛の農業の発展に引き続き尽力していきたい」と謝辞を述べた。
 愛媛大農学部の山田容三教授による記念講演もあり、県産木材の流通と利用について説明した。